2020年5月19日

生もと（きもと)仕込みとは？

日本酒のラベルに記載されている「生もと」仕込みの意味するところ。

このつくりが生もとと呼ばれています。

乳酸のもつ役割というのもあります。

自然に生まれてくる乳酸菌、そしてそれが生み出す乳酸によって・・・

雑味の無い酵母にとって住みやすい環境を作ってから、酵母を加え、それを純粋に培養されていくという、なんとも微生物の神秘的な世界なわけです。

これを江戸時代から確立していた技術って、なんて日本酒ってバイオな嗜好品なんでしょう！

そして、これらの乳酸菌が育ちやすい環境は、人間にとっても非常に寒い温度帯。

そんな寒い季節に桶の中の蒸米を混ぜ合わせて溶かす作業（＝「山卸し」という）をひたすら行うわけです。

そうこんな感じで、さむーい時期にですね・・・

なんとも手間暇が掛かっているのがよく分かります。

こうやって仕込まれた酒を生もと仕込みの酒というんですね。

生もと仕込みで作られた酒の特徴としては・・・

力強い味わいの酒に仕上がるんですね。

冷やでそしてとくに燗酒で、その変化を楽しみたい仕込み方のひとつです。

生もと仕込みの酒のラインナップ
（季節商品などに付き、品切れの際にはご容赦ください）

重厚な酒をお好みの方には、おすすめのつくりの酒です。